イルゼ・アイグナー連邦消費者保護相(キリスト教社会同盟=CSU=)は17日付『ビルト・アム・ゾンターク』掲載のインタビューで、食品偽装を告発するインターネットサイトを立ち上げる意向を表明した。ヘッセン州消費者保護センターの協力を得て、来春にもスタートする方針だ。
\同消費者保護相は植物性油脂やでんぷんから製造するチーズもどきの製品(アナログチーズ)をチーズと表記して販売するといった食品の偽装が後を絶たないことを問題視。消費者が不審に思う製品を告発できるサイトの設置を考案した。告発が正しいかどうかの審査はヘッセン州消費者保護センターに委託する。告発された企業には反論などの機会を与え、「消費者と経済界の対話」の場とする考えだ。
\これに対し食品・小売業界は効果に疑問を抱いており、食品小売業界団体の関係者はメディアの取材に「こうしたサイトはいたずらに混乱を引き起こすだけだ」との見解を表明した。連立与党の自由民主党(FDP)も反対の意向を示している。
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