鉄道設備大手の独Vossloh(ヴェルドール)は14日、中国企業と共同で現地に合弁会社を設立するほか、ロシア市場にも参入すると発表した。両国は米国とならぶ世界3大市場で将来性が高く、ヴェルナー・アンドレー社長は国外事業の強化につながると意欲を示した。
\中国では現地企業のHuaxingおよび中国鉄建(CRCC)傘下のChina Railway Material Group (CRMG)と共同でポイントシステム製造の合弁会社を設立する。Vosslohは50%を出資する。
\3社は南京近郊の蕪湖にあるHuaxingの工場内に合わせて約3,000万ユーロを投資。2011年末までに生産施設を完成させる。従業員500人を雇用して年2,600個を生産し、7,500万ユーロを売り上げる計画だ。VosslohとCRMGはレール締結装置の分野ですでに合弁生産を行っている。
\ロシアでは同国国鉄RZDからレール締結装置「W30」を受注した。取引金額は約1,000万ユーロ。W30はロシア鉄道網の全規格を満たしており、2010年9月に設置許可が下りた。年内にも納入され、約200キロの区間に投入される。ロシアでは鉄道網の近代化・新設需要が大きく、Vosslohは今後、同国市場の開拓を本格化する意向だ。
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