高級車メーカーの独Bayerische Motorenwerke （BMW、ミュンヘン）は13日、米スパータンバーグ工場で新生産施設の竣工式を行った。式典の臨んだノルベルト・ライトホーファー社長は「米国は今後もしばらくは世界最大の高級車市場であり続ける」と発言、現地生産強化の意義を強調した。同社は新しい組み立てホールを設置して生産能力をこれまでの年16万台から50％増の24万台へと引き上げたほか、車体製造と塗装施設も新設した。
\スパータンバーグ工場は1994年の設立で、これまではオフロード車「X5」「X6」を生産してきた。工場拡張に伴い新たに小型オフロード車「X3」の生産にも乗り出す。今後はXシリーズの3モデルをすべて同工場で生産し、世界に出荷する計画だ。70％以上を輸出に回すとしている。
\生産能力の拡張を受け、同工場の従業員数を1,600人増やし計7,600人とする予定。新社員はすでに1,000人を雇い入れており、残り600人も年末までに確保する。
\BMWの2010年1-9月期の米国販売は15万7,464台で、前年同期から9.2％増加した。欧州系の高級車メーカーの中では同国市場の最大手という。
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