世界最大の農業科学メーカーであるスイスのSyngenta(バーゼル)が14日発表した2010年7-9月期(第3四半期)の売上高は21億9,900万ドルとなり、前年同期から10%増加した。農薬、種苗事業がともに好調で、同社は事業の先行きに自信を示している。ただ、資金調達コストが上昇したため、2010年12月通期の最終利益については減少を見込む。
\主力の農薬事業の売上高は17億6,300万ドルで、前年同期を10%上回った。すべての販売地域で増収を確保。特にラテンアメリカ(15%増の5億9,000万ドル)と欧州・アフリカ・中東(14%増の4億2,200万ドル)、アジア太平洋(13%増の3億2,700万ドル)で伸び率が大きかった。北米3カ国は5%増の4億2,400万ドル。
\種苗事業の売上高は9%増の4億4,200万ドルに拡大した。北米が31%増の1億2,200万ドル、アジア太平洋も31%増の5,000万ドルと好調で全体を押し上げた。欧州・アフリカ・中東は微減の1億5,800万ドル、ラテンアメリカは3%減の1億1,200万ユーロだった。
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