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2010/10/20

企業情報

OJSC Rosneft Oil Company―独製油大手に50%出資―

この記事の要約

ロシアの石油最大手Rosneft(モスクワ)は15日、独製油大手Ruhr Oelの資本50%をベネズエラ国営の石油会社Petróleos de Venezuela S.A.(PDVSA)から16億ドルで取得することで合意 […]

ロシアの石油最大手Rosneft(モスクワ)は15日、独製油大手Ruhr Oelの資本50%をベネズエラ国営の石油会社Petróleos de Venezuela S.A.(PDVSA)から16億ドルで取得することで合意したと発表した。事業の国際化に向け第一歩を踏み出すとともに、最新の製油技術を獲得することが狙い。

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Ruhr Oelは英石油メジャーBPとPDVSAの折半出資の合弁会社で、PDVSAはこれまで売却先を模索してきた。BPはメキシコ湾の原油流出事故で資金難に陥っているため、PDVSA出資分の先買い権を行使しなかった。

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Ruhr Oelは独ゲルゼンキルヒェン製油所の資本を100%持つほか、独製油所のMiRO、Bayernoel、PCK Schwedtにも出資している。製油能力は年2,320万トンで、独国内の製油能力の約20%を保持する。

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ロシアの製油施設は老朽化しており、同国の石油大手は最近、国外の製油会社の買収に乗り出している。ロシア2位のLukoilはイタリアやオーストリアの製油所を獲得。同5位のGazprom Nefft(ガス最大手Gazpromの子会社)も製油能力で3,000万トン程度の買収を検討している。

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