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2010/10/27

総合 - ドイツ経済ニュース

消費者景況感、11月向け予測値は横ばいに

この記事の要約

市場調査大手のGfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の2010年11月向け予測値は前月と同じ4.9となり、7月に始まった同指数の上昇は4カ月でひとまず休止符を打った。景気の見通しは良好なものの、電力料金の値上げが予 […]

市場調査大手のGfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の2010年11月向け予測値は前月と同じ4.9となり、7月に始まった同指数の上昇は4カ月でひとまず休止符を打った。景気の見通しは良好なものの、電力料金の値上げが予想されることなどが響いたようだ。GfKは消費者を取り巻く環境は依然として良好だとして、2010年通期の個人消費が前年比0.5%増となるとした従来予測を据え置いた。

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景気の見通しに関する10月の指数(11月向け予測値の算出基準の1つ)は56.0となり、前月の53.5から2.5ポイント上昇した。改善は5カ月連続。失業者数が10月にも300万人を切ると予想されることや、企業景況感の改善が続いていることなどが反映された。

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所得の見通しに関する指数は(同)は36.0で、前月(45.2)を9.2ポイント下回った。電力料金に転嫁される再生可能エネルギーの助成金負担が来年大幅に膨らむとの見通しが大々的に報道されたことが影響したとみられる。財政難に直面する自治体が各種料金の値上げ方針を打ち出していることも同指数を押し下げたもようだ。指数の水準自体は依然として高い。

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所得の見通しに影が差したことを受け、高額商品の購入意欲に関する指数も前月の30.7から22.5へと8.2ポイント低下した。ただ長年の平均である0は大きく上回っている。

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