欧州自動車最大手の独Volkswagen(ヴォルフスブルク)が22日発表した2010年1-9月期暫定決算の最終利益は40億2,900万ユーロとなり、前年同期の6億5,500万ユーロから6倍強に拡大した。利幅の大きい大型およびオプション装備車の販売が増加したほか、売り上げに対する投資の比率が5.7%から4.0%に低下したことがプラスに働いた。売上高は19.9%増の925億4,700万ユーロ。営業利益は4億8,260万ユーロで、前年同期の15億1,800万ユーロから3倍強に拡大した。
\第4四半期については、成長のテンポが鈍るとの見通しを示した。業績拡大をけん引する中国事業の先行きに影が差していることが背景にあるとみられる。中国政府は景気過熱を受けてこのほど約3年ぶりに利下げを実施しており、車の需要も後退する可能性がある。
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