独鉄道最大手Deutsche Bahn(DB、ベルリン)が物流部門で予定する人員削減の規模は当初計画よりも小さくなる見通しだ。景気が順調に回復しているため。同社のカールフリードリヒ・ラオシュ取締役(物流担当)が日刊紙『ヴェルト』に対し明らかにした。
\同取締役は昨年10月、3,900人規模の人員削減方針を発表。2,400人については長期的にみて業務がないため、また残り1,500人についても組織の改編に伴い整理することを明らかにした。経営上の理由による整理解雇は実施せず、退職などによる自然減や他部門への異動などで対応するとしていた。
\今回ヴェルト紙に明らかにしたところによると、2,000人については他部門に異動することが決まった。残り1,900人についても全員を整理することはないという。
\DBの1-9月期の貨物輸送量は前年同期比で18%増加した。経済危機発生前に比べると約10%少ないものの、ラオシュ取締役は早ければ2012年、遅くとも13年には危機前の水準まで回復するとの見通しを示した。
\同取締役はまた、物流需要の変動幅が今後、大きくなると指摘。DBは需要の変動幅がプラスマイナス10%の範囲内に収まれば売り上げが大きく減少にないよう、人材や車両の投入に柔軟性を持たせるとの考えを明らかにした。
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