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2010/11/3

経済産業情報

国内乗用車販売、独自工会が290万台強に上方修正

この記事の要約

ドイツ自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は1日付『ヴェルト』紙掲載のインタビュー記事のなかで、今年の国内乗用車販売台数を従来予想の「280万~290万台」から「290万台をやや上回る」に引き上げた。受注の […]

ドイツ自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は1日付『ヴェルト』紙掲載のインタビュー記事のなかで、今年の国内乗用車販売台数を従来予想の「280万~290万台」から「290万台をやや上回る」に引き上げた。受注の回復やこれまでの販売実績を受け、わずかながら上方修正した。

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一方、乗用車の国内生産台数については前年比10%増の545万台へと大幅に拡大するとの予測を示した。輸出が同21%増の415万台に達し、出荷台数を押し上げるとみている。

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輸出はアジアの需要好調と米国市場の回復が大きなプラス要因。特に中国市場は1-8月期の販売台数が前年同期比41%増と好調で、同国における独メーカーの実績は53%増の130万台へと拡大した。

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ただ、中国依存が高まることに対しては専門家から「中国がつまずけば、ドイツの自動車産業全体が大きく揺らぐ」(デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンターのフェルディナント・ドゥーデンホファー所長)との問題点が指摘されている。

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