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2010/11/10

総合 - ドイツ経済ニュース

9月製造業受注4%減に、大型受注の減少響く

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が5日発表した2010年9月の製造業受注高(暫定値)は前月比で実質4.0%減少し、09年1月以来の大幅後退となった。比較対象の8月は受注が同3.5%増(修正値)と大きく伸びており、その反動が出た格好だ。\ […]

ドイツ連邦経済省が5日発表した2010年9月の製造業受注高(暫定値)は前月比で実質4.0%減少し、09年1月以来の大幅後退となった。比較対象の8月は受注が同3.5%増(修正値)と大きく伸びており、その反動が出た格好だ。

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地域別では国外が6.6%減少し足を強く引っ張った。特にユーロ圏は13.3%減と2ケタ台の後退を記録している。ユーロ圏外は1.2%減、国内は0.6%減だった。

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部門別では投資財の落ち込みが最も大きく、マイナス4.5%となった。特に8月が23.2%増と好調だったユーロ圏で20.4%減と下落幅が大きい。非ユーロ圏は1.8%増で、国外全体では4.5%減となった。国内は0.2%増えている。

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中間財も3.8%減と大きく縮小した。国外が5.9%減少し(ユーロ圏3.2%減、非ユーロ圏8.3%減)、国内も1.8%落ち込んだ。

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消費財は0.3%増とわずかながら拡大した。国内が2.4%増えて全体を押し上げた格好。国外は非ユーロ圏が3.5%増と好調だったものの、ユーロ圏が6.0%減少し、差し引きでマイナス1.7%となった。

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特殊要因による統計上のブレが少ない2カ月単位の比較をみると、8~9月の受注高は前の期の6~7月を0.6%上回った。国外が1.6%増、国内は0.5%減。部門別では投資財が1.9%増え、中間財と消費財はそれぞれ0.3%、4.0%縮小した。

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