独銀行2位のCommerzbank(フランクフルト)が8日発表した2010年7-9月期(第3四半期)決算の最終損益は前年同期の赤字(10億5,500万ユーロ)から1億1,300万ユーロの黒字へと転換し、3四半期連続で利益を計上した。景気の回復が反映された格好で、貸倒引当金も10億5,300万ユーロから6億2,100万ユーロへと縮小している。ただ、東欧、不動産金融、個人顧客事業の不振が響き、利益幅は前の期の4~6月(3億5,200万ユーロ)を大きく下回った。
\東欧事業では営業赤字3,100万ユーロを計上し、第1、第2四半期の黒字から悪化した。ウクライナ事業で引当金を積み増したことが大きな足かせとなった。ポーランド子会社BRE Bankは利益を約3倍に拡大している。
\不動産金融子会社Eurohypoなどを統括する資産担保融資(ABF)事業の営業赤字は前年同期の2億4,900万ユーロから4億400万ユーロへと膨らんだ。米国、スペインの不動産市場でバブル崩壊の後遺症が続いていることが響いた。
\一方、中小企業向け事業は好調で、営業利益は18%増の4億5,600万ユーロへと拡大。Commerzbank全体の同利益(1億1,600万ユーロ)を大きく上回った。
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