ドイツ化学工業会(VCI)が3日発表した独業界の2010年第3四半期(7-9月期)の売上高は前期比0.5%増の418億ユーロとこれまでに続き拡大した。ただ同5.2%増となった第2四半期に比べると拡大幅は大きく縮小。VCIは世界経済の減速が反映されたのと見方を示した。
\売上高は国内が横ばいの166億ユーロと伸び悩んだ。国外は1%増の252億ユーロで、全体をけん引した格好。
\生産高は前期比0.5%増で、増加幅は第2四半期の同1.5%増を下回った。生産者価格の上昇率も0.6%と、前期の1.8%に比べ小さい。工場稼働率は横ばいの85%を保った。
\世界市場の成長鈍化が鮮明になってきたものの、VCIは「経済危機前の業績水準回復は目前に迫っている」として、先行きに自信を示した。独企業は製品や市場競争力などの面で強みを持つとしている。
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