ドイツ連邦統計局が12日発表した2010年第3四半期の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期を0.7%上回り、6四半期連続で拡大した。内需と外需がともに成長に寄与、ドイツ経済の回復は厚みを増している。
\GDP成長率は金融・経済危機の影響で08年第4四半期と09年第1四半期に大きく低下したものの、09年第2四半期にプラス成長へと改善。10年第2四半期には同2.3%(修正値)に達し、ドイツ統一後の最高を記録した。第3四半期は第2四半期に比べ成長率が鈍化したものの、エコノミストの間では経済の拡大が今後も続くとの見方が有力だ。ウニクレディトのアナリストはロイター通信に対し、GDPの規模が来年第2四半期には経済危機前の水準まで回復するとの見方を示した。
\統計局は今回、今年第1、第2四半期のGDP成長率を上方修正。第1四半期を従来の0.5%から0.6%、第2四半期を同2.2%から2.3%へと引き上げた。
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