キャッシュディスペンサーやPOSシステムを手がける独Wincor Nixdorf(パーダーボーン)が9日発表した2010年9月通期決算の営業利益(EBITDAベース)は1億6,200万ユーロとなり、前期から9%減少した。経済危機のしわ寄せを受けた格好で、最終利益も7%減の1億600万ユーロに落ち込んだ。今期は業績回復を見込む。
\2010年9月期の売上高はほぼ横ばいの22億3,900万ユーロを保った。米国の銀行2行から小切手自動処理装置の大型受注があったことが大きい。部門別ではソフトウエア・サービスが7%増収と好調だった。ハードウエア部門は7%の減収となり、売上全体に占める割合は前期の54%から51%へと低下した。
\2011年9月期は売り上げで6%増、EBITDAで8%増を見込む。顧客企業の投資意欲については銀行よりも小売業の方が強いという。今後の好材料に関しては新興市場の成長と銀行・小売業での合理化圧力を挙げている。
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