家電量販チェーンのMedia Markt(インゴルシュタット)がドイツの空港と駅構内に家電の自動販売機を設置する。同チェーンを統括するMedia-Saturnのロナルド・ヴァイゼ社長が11日付『ヴェルト』紙のインタビュー記事で明らかにした。
\家電自販機は主に旅行者の需要を狙ったもので、カメラ、iPods、ケーブル、電池、充電機、メモリースティックなど約150種類の製品を提供する。今月半ばにも同事業を開始する予定で、まずはミュンヘンの中央駅と空港、デュッセルドルフとハンブルクの中央駅に設置。当面は計20カ所まで広げていく。イタリアでも展開する予定だ。
\家電自販機事業の売上見通しは明らかにしていない。ヴァイゼ社長はあくまで市場のニーズを探るテストにとどまると述べ、売上規模が小さければ撤退する意向を明らかにした。
\同社長はまた、(1)ドイツ国内のチェーン店で炊飯器を取り扱う(2)立ち上げ予定のプライベートブランドの製品開発に消費者がインターネットを通して参加できるようにする――ことを検討しているとも語った。(2)の背景にはメーカーの製品開発では消費者のニーズがしばしば無視されているとの判断がある。
\