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2010/11/24

総合 - ドイツ経済ニュース

独で月末にテロの恐れ、空港・駅などで警備強化

この記事の要約

トーマス・デメジエール連邦内相は17日、ドイツを標的としたテロ事件が今月末に起こる可能性があるとして、市民に注意を呼びかけた。主要空港や駅、建造物などではすでに警備体制が大幅に強化。テロリストが連邦議会議事堂の占拠を計画 […]

トーマス・デメジエール連邦内相は17日、ドイツを標的としたテロ事件が今月末に起こる可能性があるとして、市民に注意を呼びかけた。主要空港や駅、建造物などではすでに警備体制が大幅に強化。テロリストが連邦議会議事堂の占拠を計画しているとの報道もあり、治安状況はにわかに緊迫してきた。国境では適宜、検問を行っており、車や電車で国外に出る場合もパスポートを必ず携帯した方がよさそうだ。

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テロ計画の情報は11月第2週末から第3週初頭にかけて国外からもたらされた。これを受け独治安当局が独自に捜査を行ったところ、計画の具体的な兆候が確認されている。独連邦警察庁(BKA)によると、インド人とパキスタン人からなる計4人のテログループがドイツ入国を計画しており、すでに入国した可能性もある。当局は容疑者の氏名を把握しているという。

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一方、ラインラント・ファルツ州のカールペーター・ブルッフ内相は18日ラジオ番組で、「ベルリン、ミュンヘン、ハンブルク、ルール地方がテロの標的となることを示す具体的な情報がある」と語った。デメジエール内相は「不安を感じるのはもっともだが、ヒステリーを起こすには及ばない」と述べ、市民に冷静な対応を求めている。

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連邦議会議事堂を標的としたテロは週刊誌『シュピーゲル』が報じたもので、テロリストは人質を取ったうえで、大量殺害を行うことを計画しているという。これに対しデメジエール内相は「そのような観測は無責任だ」と批判、マスコミ報道に神経をとがらせている。

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