製薬・化学大手の独Bayer(レバークーゼン)は18日、2012年末までに従業員4,500人を削減すると発表した。製薬、農業科学部門の製品開発と販売事業、および新興国事業の強化資金をねん出することが狙いで、2012年以降、年8億ユーロのコストを削減。その半額を投資に回す意向だ。
\人員整理は製薬と農業科学部門、サービス子会社、本部の事務職を中心に実施、ドイツでは計1,700人を削減する。リストラ費用は10億ユーロで、2010年第4四半期決算にその一部を計上する。化学部門はこれまでリストラを進めてきた経緯があるため、人員削減が小規模にとどまる。
\経営上の理由による整理解雇は見合わせ、定年退職や希望退職を通して削減を進める。この間、新興国を中心に新たに2,500人を雇い入れるため、実質の削減規模は2,500人となる。
\同社は後発医薬品との競合や開発費の増加、各国の医療制度改革を背景に売り上げと利益が圧迫されているとして、今回の措置に理解を求めた。
\