ドイツ工作機械工業会(VDW)は22日、加盟企業の2010年生産高予測を上方修正した。経済危機で悪化した受注が急速に回復しているためで、前年比の減少幅を従来予測の12%から6%へと変更した。金額ベースでは93億ユーロを見込んでいる。
\2010年第3四半期の受注高は前年同期比117%増となり、統計開始以来初の3ケタ成長を記録した。国外受注が128%増加、国内も99%の伸びを示した。1-9月期も国外が82%増、国内が69%増と好調で、全体では77%拡大した。
\受注の好調を背景に10月の工場稼働率は長年の平均値をやや下まわる85.9%まで回復した。6月末時点の受注残高は6.9%に上っており、一部のメーカーでは部品の確保が追い付かないという。業界就労者数の減少は今夏に底を打ち、9月末現在では微増の6万4,300人へと拡大した。
\