ドイツ保険協会(GDV)が18日発表した国内保険業界動向によると、2010年の保険料収入総額は前年比4.7%増の1,795億ユーロに拡大する見通しだ。前年に引き続き生命保険と民間医療保険がけん引役となる。また、これまで頭打ちが続いていた損害保険も前年を0.7%上回り、わずかながら成長する。
\保険料収入全体の半分を占める生命保険(個人年金を含む)の市場規模は6.8%増の910億ユーロに拡大する。低金利による運用益の目減りで財形型のメリットが薄れていることを反映し、掛け捨て型保険が30%増の270億ユーロと大幅に伸びる。解約率は前年を0.2ポイント下回る3.7%に低下。金融・経済危機の先行き不透明感で「老後の生活の安定」を意識する人が増えたことが背景にあるようだ。
\民間医療保険は6%増の334億ユーロに成長する。内訳は、健康保険が6.3%増の312億ユーロ、介護保険が2.2%増の21億ユーロ。
\損害保険は0.7%増の551億ユーロに拡大する。損保収入全体の3分の1を占める自動車保険が6年ぶりに増加に転じることが大きい。
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