情報通信技術が社会に幅広く浸透しているにもかかわらず、ドイツの学校ではこれらの技術があまり利用されていないようだ。ハイテク業界団体Bitkomが18日に発表した生徒アンケート調査報告によると、授業でパソコンを毎日利用するとの回答は15%にとどまった。パソコンの学校普及率は95%に上っており、手持ちの設備が十分に活用されていない実態が浮かび上がる。
\パソコンの利用頻度が週1回未満は38%で、全く利用しないも5%に上った。一方、自宅で宿題をする際にパソコンを「毎日利用する」生徒は29%、「週1度以上利用する」も46%に達しており、学校がパソコン利用で生徒に後れを取っていることが分かる。
\授業の現場でパソコンやプロジェクターの利用が進まない背景にはIT技術を活用する意欲や能力に乏しい教員が多いという事情がある。アンケートでは生徒の84%が電子機器を授業でもっと活用すべきだと答えた一方で、44%が教員には電子機器を利用する「意欲がない」、32%が「能力がない」と回答しており、教員の啓発や研修が必要なことがうかがわれる。
\アンケート調査はBitkomの委託を受けて調査機関のForsaが14~19歳の500人を対象に実施した。
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