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2010/11/24

経済産業情報

独港湾取扱量9%増の見通し

この記事の要約

独港湾事業者中央連盟(ZDS)はこのほど、国内港湾(河川を除く)の2010年の貨物取扱量が2億8,400万トンとなり、前年から9%増加するとの見方を示した。景気回復を反映、2011年も4%増加すると予想している。\ 独港 […]

独港湾事業者中央連盟(ZDS)はこのほど、国内港湾(河川を除く)の2010年の貨物取扱量が2億8,400万トンとなり、前年から9%増加するとの見方を示した。景気回復を反映、2011年も4%増加すると予想している。

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独港湾の貨物取扱量は昨年、金融・経済危機の直撃を受けて18%も落ち込んだ。今年から回復に転じているものの、08年に記録した過去最高(3億1,300万トン)へと回復するのは2013年になる見通しという。

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ZDSのデットホルト・アーデン会長は経済危機の結果、ドイツの港湾を取り巻く環境が大きく変わったことも明らかにした。海運業者が輸送コストを削減するためにドイツのハンブルク、ブレーマーハーフェン港での積み替えを回避し、最終仕向け先国まで直接、輸送するようになったのはその1つ。

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港湾で取り扱う輸入車の量が大幅に減少したのも大きな変化だ。景気対策で導入された新車購入補助金制度が終了したことで同制度の恩恵を受けていた輸入車の需要が減ったほか、日本や韓国のメーカーが東欧で生産し、自動車を陸路、ドイツに輸送する傾向を強めたなどの事情が背景にあるという。

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