Ifo経済研究所が11月24日発表した同月の独企業景況感指数は前月の107.7から109.3へと上昇し、東西ドイツ統一の直後に当たる1991年以後の最高を記録した。事業の現状判断と今後の見通しがともに良好で、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済はらせんを描きながら一段と上昇していく」との見方を示した。アイルランド信用問題の影響はこれまでのところ出ていない。
\現状判断を示す指数は112.3となり、前月の110.2から2.1ポイント上昇。9カ月連続で改善した。今後6カ月の見通しを示す期待指数も105.2から106.3へと1.1ポイント上昇している。
\部門別でみると、製造業は現状判断と期待指数がともに改善した。輸出見通しはやや鈍ったものの、国内設備投資が相殺している。雇用も拡大基調だ。
\卸売業も現状判断と期待指数がともに上昇。小売業は現状判断がやや悪化したものの、今後については明るい判断が強まった。建設業は現状判断が大幅に改善、期待指数は落ち込んだ。
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