連邦統計局は22日、要介護・入院患者数に関する予測調査結果を発表した。それによると、少子高齢化の進行によって、人口全体に占める60歳以上の割合は現在の25.9%(4人に1人)から2030年には36.8%(3人に1人)へと拡大。これに伴い2007年に1,790万人だった入院患者数は2030年には1,930万人に増加する。要介護者数も220万人から340万人へと増え、50年には450万人に達する見通しだ。入院患者に占める60歳以上の割合は08年の49%から30年には62%へと拡大する。
\80歳以上のいわゆる後期高齢者も今後、著しい増加が予想され、09年の410万人から30年には640万人、50年には1,020万人へと増加する。これに比例して、要介護患者全体に占める後期高齢者の割合も07年の54%(2人に1人)から30年に65%(3人に2人)、50年には78%(5人に4人)へと拡大する。
\連邦統計局は現在の寿命や加齢による介護リスクをベースに要介護者数を予測した。平均寿命の伸びに合わせて健康寿命(=平均寿命から介護年数を引いた数)も伸びると想定した場合は、30年時点の要介護者数が300万人、50年が同380万人となり、上記の予測をやや下回る。
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