独大手銀行のCommerzbank(フランクフルト)は11月25日、米国が制裁対象とする国との取引に絡んで同国の司法・検察当局から検証を要請されたことを明らかにした。米当局から過去に同様の要請を受けた銀行は数億ドル規模の制裁金支払いを余儀なくされており、Commerzbankも特損計上に追い込まれる恐れがある。
\Commerzbankはイラン、キューバ、スーダン、ミャンマーなど米国の制裁対象国に絡む新規取引を2007年から全面停止している。米当局が問題視しているのは02~07年の取引で、ドイツの国内法には抵触していない。
\米当局は09年初頭、イランなどとの取引に絡んで欧州の金融機関10行に対し、Commerzbankに対するのと同様の措置を取った。このときはBarclaysやRoyal Bank of Scotland、Credit Suisseなどが最終的にそれぞれ約3億~5億ユーロの制裁金を支払っている。
\