家電通信機器研究所(gfu)は11月24日、ドイツの民生家電市場規模が今年、前年比4%強増の250億ユーロに拡大するとの見通しを発表した。主力のテレビが好調なほか、ブルーレイディスクプレーヤーやスマートフォンが販売台数で3ケタ台の伸びとなり全体をけん引する。gfuは来年についても約3%の売上成長を見込む。
\今年のテレビ販売台数は前年比12.5%増の約1,000万台に達し、過去最高を更新する。液晶テレビが850万台強と大部分を占め、プラズマテレビは85万8,000台にとどまる。単価が低下しているため、テレビ全体の売上高は8.3%増の65億ユーロと、販売台数の伸び率を下回る。
\gfuによると、テレビ販売を押し上げている要因は「3D」「インターネットテレビ」「ハイビジョン」の3つ。ハイビジョン放送は公共放送ARD、ZDFのほか民放も開始しており、これがハイビジョンテレビの需要増につながっている。ハイビジョン対応テレビ(「HD ready」「HD ready 1080p=フルハイビジョン=」)の販売台数は約740万台と、テレビ全体の4分の3を占める見通し。ハイビジョン放送の増加を受け、ブルーレイディスクプレーヤーの販売台数は136%増の120万台強に拡大する。インターネットを利用できるテレビの販売は200万台を超え、3Dテレビは15万台が見込まれている。
\デジタルカメラの販売は約860万台で、そのうち約100万台は一眼レフが占める。また、携帯電話機は10%減の1,500万台に落ち込むものの、スマートフォンに限ると133%増の690万台に急拡大する。ポータブルナビゲーション機器は約340万台、ノートパソコンは720万台が見込まれている。
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