イエメン発の航空貨物から爆弾小包が見つかった事件をきっかけに航空貨物・小包の安全対策の強化を求める声が高まっていることを受け、連邦航空局(LBA)はこのほど、航空貨物取扱で業務認定を受けている国内70の運送会社を対象に調査を実施した。この結果、3社に1社でセキュリティに問題があることが発覚。また、3社が「bekannter Versender(BV)」の認定を取り消され、別の3社も「reglementierter Beauftragter(RB)」の取得申請を却下された。警告書を受け取った企業はおよそ20社に上る。
\LBAは旅客機での貨物輸送が認められているBVと、航空会社や輸送会社から直接委託を受けて航空貨物業務の一部を手がけるRB(資格申請中の企業を含む)の合わせて70社を対象に抜き打ち検査を実施し、作業員の入退場チェック体制、従業員の安全教育、建物の安全性、書類管理などをチェックした。
\この結果、ノルトライン・ヴェストファーレン州の3社で、外部の人間が簡単に作業エリアに侵入できるなどセキュリティ上の重大な問題が見つかったとしてBV認定を取り消した。またベルリン、ヘッセン、ノルトライン・ヴェストファーレン州の3社では建物の安全性に不備があるなどとしてRB申請を却下した。軽度の問題が見つかったとして警告書を送付した約20社については、従業員の安全教育が徹底されていないケースが目立ったという。
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