スイス経済省経済管理局(SECO)が2日発表した同国の2010年第3四半期国内総生産(DGP)は前期比で実質0.7%拡大した。第2四半期(同0.8%)に比べ伸び率はやや鈍ったものの、個人消費と企業投資が増加し、輸出の不振を相殺した。
\個人消費は0.3%伸び、横ばいとなった前の期から改善。企業投資は0.6%増で、前期の1.8%増から伸び率が縮んだものの、増勢を確保した。企業が好業績を受け設備投資を拡大していることが背景にある。
\輸出は世界経済の減速とスイスフラン高が響き3%減少した。サービス輸出が7%減と後退幅が特に大きく、製品輸出の落ち込みは1.2%にとどまった。隣国ドイツの好景気は輸出の減少を緩和している。
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