化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は6日、マレーシア国営石油大手Petronasと特殊化学品の現地生産に向けた実現可能性調査を共同実施することで基本合意したと発表した。両社はすでにマレーシアの合弁会社BASF PETRONAS Chemicals Sdn Bhdで化学品を共同生産しており、今回の合意は提携の拡大につながる。
\実現可能性調査は非イオン系界面活性剤、メタンスルホン酸、イソノナノールなど特殊化学品の生産に向け、技術・経済的な観点から実施する。来年の終了を見込む。これら製品の共同生産を実施した場合、投資額は10億ユーロに上る見通し。BASFは将来性の高いアジア・太平洋市場で事業の強化を進めており、2020年には同地の売り上げの70%を現地生産でまかなう計画だ。
\BASF PETRONAS Chemicalsは1997年の設立で、アクリルモノマー、ブタンジオールなどを生産している。BASFは60%を出資する。
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