大手複合企業の米3M(セントポール)は6日、スイスの研削盤メーカーWinterthur Technologies AGに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。研磨盤事業を強化することが狙い。TOB計画はWinterthur Technologies経営陣の支持を受けている。
\TOB価格は1株当たり62スイスフランで、総額は3億6,400万フラン。過去3カ月間の加重平均株価を23%上回っているものの、3日の終値(58フラン)との差が小さいため、市場関係者は株主から引き上げを要求される可能性があるとみている。Winterthur Technologiesのエドガール・ラッポルド社長は保有する14.4%を3Mに譲渡することを義務づけられている。
\Winterthur Technologiesは従業員数が1,300人。昨年の売上高は1億3,700万ユーロで、前年の2億1,900万ユーロから大幅に減少した。利益は150万ユーロを記録している。今回のTOBは成立すると3Mの世界的な販売網や研究成果を活用できるようになる。
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