人工透析大手の独Fresenius Medical Care(FMC、バート・ホンブルク)は1日、スイスの製薬会社Galenicaと合弁会社を設立することで合意したと発表した。腎臓病患者向け医薬品の開発と世界販売を共同で実施する。今回の合意の成立には独禁当局の承認が必要。
\合弁会社はスイスの本社を置き、FMCは45%出資する。Galenicaは同合弁に腎臓病患者向けの貧血治療薬「Venofer」「Ferinject」のほか、開発中のリン吸着剤「PA21」の世界ライセンスを持ち寄る。PA21については2012年に欧州と米国で販売許可申請を行う予定。日本におけるPA21の開発・販売に関するキッセイ薬品工業との提携は今後も継続する。
\FMCとGanenicaは2008年、貧血治療薬の販売で提携した。今回の合意により協力関係を一段と強化する。
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