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2010/12/8

経済産業情報

融雪剤、今冬も不足の恐れ

この記事の要約

道路の雪を溶かす融雪剤(Streusalz)が昨冬に引き続き今冬も不足する懸念が浮上してきた。冬の寒波と積雪が例年よりも早く到来したためで、独肥料大手K+Sの塩事業担当者は『ベルリナー・ツァイトゥング』紙に対し、昨冬のよ […]

道路の雪を溶かす融雪剤(Streusalz)が昨冬に引き続き今冬も不足する懸念が浮上してきた。冬の寒波と積雪が例年よりも早く到来したためで、独肥料大手K+Sの塩事業担当者は『ベルリナー・ツァイトゥング』紙に対し、昨冬のように3月末まで寒波が続くようだと、十分な量の融雪剤を供給できない可能性があるとの見方を示した。

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昨冬は12月から断続的に雪が降ったほか、記録的な寒波も到来したため、融雪剤の在庫が切れ、価格は通常の5倍の1トン=200ユーロに高騰。自治体は◇融雪剤の散布対象を幹線道路の交差点に限定する◇塩に砂を混ぜてまく――などの措置を余儀なくされた。

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K+Sはこれを踏まえ、今冬向けに増産体制を整えたが、場合によっては需要に供給が追い付かない恐れがあるという。

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