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2010/12/8

経済産業情報

父親の育休取得率上昇、09年上期は23%に

この記事の要約

育児休暇を取得する男性が増えている。連邦統計局が1日発表したデータによると、2009年上半期に子供が生まれた父親のうち育休手当(Elterngeld)を受給したのは23.2%(7万5,039人)で、2008年通期の同21 […]

育児休暇を取得する男性が増えている。連邦統計局が1日発表したデータによると、2009年上半期に子供が生まれた父親のうち育休手当(Elterngeld)を受給したのは23.2%(7万5,039人)で、2008年通期の同21%弱から2ポイント以上増えた。母親の受給率96%超に比べると低いものの、子育てに積極的に参加する父親は着実に増加しているもようだ。

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育休手当は共稼ぎ夫婦の子育てを支援するために07年1月から導入された制度で、育休を取得した人は300~1,800ユーロの範囲で出生前の手取り収入の67%を12カ月受給できる。また夫婦が共に育休を取得する場合は、受給期間が計14カ月に延びる。

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受給期間を性別で比較すると、女性の取得期間が長く、男性は短い。09年上半期に子供が生まれた女性では12カ月間まるまる取得した人の割合が当該女性全体の89%を占めた。男性は取得期間2カ月以下が同75%を占める。背景には男性は一般的に女性よりも給与額が高く、手当の受給期間が長いと、その分世帯収入が減るという事情がある。

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育児手当の受給額は月平均936ユーロで、男性が1,168ユーロ。女性は856ユーロにとどまった。

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