医薬品用包装材の大手メーカー独Gerresheimer(デュッセルドルフ)が小型買収を通して新興国事業を強化する意向だ。同社のウヴェ・レールホフ社長への取材をもとに10日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\同社長は売り上げに占める新興国事業の割合を今後3年で現在の10%から約20%へと倍増させる考え。主に現地企業の買収を通して実現するとしている。中国では買収を通してすでに市場最大手の地位を獲得した。ブラジルでは競合の独Schottがガラス製包装材の分野で有力なため、Gerresheimerは樹脂製包装材に特化している。
\新興国以外でも医薬品投与システムの専門メーカーをできれば北米で買収したいとの考えを明らかにした。買収には銀行融資枠を利用せずとも約1億ユーロを捻出できるとしている。
\