旅行大手のTui(ハノーバー)が旧子会社である海運大手Hapag-Lloydの株式を市場に放出する。同社は2日、投資銀行Credit Suisse、Goldman Sachs、Grennhillに対し売出しの準備を委託したことを明らかにした。これと並行してTuiが保有するHapag-Lloyd株を取得する安定株主の模索も継続する。
\Tuiは昨年、それまで完全子会社だったHapag-Lloydの過半数株をハンブルク州のコンソーシアムAlbert Ballin Holdingに売却。出資比率を43.3%へと引き下げた。年内に行われる増資に伴い同比率は一時的に49.8%へと上昇するものの、Hapag-Lloydから撤退する方針に変わりはない。
\Hapag-Lloydは昨年、経済危機の影響で業績が悪化し、公的支援を受けたが、ここにきて業績が回復しているため、Tuiは保有株を売却する好機と判断した。
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