ケルン検察当局は13日、独フォードの事務所や社員宅、取引先など計30カ所に立ち入り捜査を実施した。同社の社員が取引先から賄賂を受け取っていた容疑が浮上したため。メディア報道によると、この事件で独フォードが受けた被害は少なくとも200万ユーロに上るもようだ。
\収賄の容疑がかかっているのは生産設備の発注業務を担当する部署の社員。特定の取引先を優遇する見返りとして賄賂を受け取っていた。受注した企業は実際の取引額よりも高いインボイスを発行し、取引額との差額を賄賂として支払っていたとみられる。
\収賄容疑の社員が勤務する部署に対してはこれまで内部のチェックがあまり働いておらず、独フォードは今回の事件を受け、発注業務の管理体制を強化する方針を打ち出した。賄賂を受け取っていた社員には損害賠償を請求する意向だ。
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