ドイツ政府は15日の閣議で、トラック道路利用料金の適用対象となる一般国道を大幅に増やす法案を了承した。運送業者などが物流コストを圧縮する目的で課金対象外の道路にトラックを迂回させる動きを強めていることに対応する狙い。来年半ばの施行を見込む。
\ドイツでは走行距離、車軸数および排ガス性能に応じたトラック料金が2005年1月に導入された。当初は課金対象が高速道路に限られていたが、高速道から一般道に迂回するトラックが増えたため、そうしたトラックの走行が多い一部の一般道も07年から有料化した。
\政府は料金の適用対象となる国道を来年からさらに増やす意向。具体的には片側2車線の国道合わせて3,800キロメートルのうち2,000キロを有料化するとしている。
\トラック走行料金収入は昨年、44億ユーロに上った。課金対象の道路を増やすと約1億ユーロの増収効果が期待できるという。
\物流事業者などが負担するトラック走行料金は現在、欧州排ガス基準「ユーロ3」対応車で1台当たり年2万ユーロ。政府法案が施行されると、さらに6,000ユーロ膨らむという。
\