電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は17日、軍需大手Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co. KG(KMW)の資本49%をオーナー一族のヴェークマン家に売却すると発表した。周辺事業整理の一環で、2011年1-3月期(第2四半期)の取引終了を見込む。取引金額は公表していないものの、千万ユーロのケタ台の増益効果があるとしている。
\KMWは「Leopard」などの戦車を製造しており、従業員数は3,400人。Siemensは2001年のAtecs-Mannesmann(機械・自動車部品)買収に伴い同社の資本49%を取得した。
\Siemensは産業、エネルギー、医療機器の3分野に経営資源を集中させる戦略を推進しており、14日にはITサービス子会社SISを仏Atos Originに売却することを明らかにした。Nokiaとの通信設備合弁会社Nokia Siemens Networksからの撤退も模索しているもようだ。照明器具子会社Osramついても売却を検討しているとの観測がある。
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