化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は17日、中国同業SINOPECとの合弁会社BASF-YPC Co. Ltd.(BYC)に両社合わせて約10億ドルを投資することで基本合意したと発表した。南京の化学コンビナートにアクリル酸工場などを設置し、製品を主に中国市場で販売する。BYCは10年前に折半出資で設立された会社で、2社はこれまでに計29億ユーロを投資してきた。
\新投資計画では、年産能力16万トンのアクリル酸工場のほか、アクリル酸ブチルと過酸化水素法PO(HPPO)の生産施設を新設する。また、既存の2-プロピルヘプタノール、スチレンモノマー、非イオン性界面活性剤工場で生産能力を拡張する。これらの製品は主に、洗剤、接着剤、塗料などに投入される。
\BASFは同日、アントワープと米フリーポート工場を拡張し、高分子吸収材の世界生産能力を2012年までに7万トン増の47万トンへと引き上げる計画も明らかにした。
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