独化学工業会(VCI)は14日、2010年の業界生産高が前年比で11.0%増加し、1976年以来34年ぶりの大幅な伸びになるとの見通しを発表した。経済危機で落ち込んだ09年の反動が大きく、業界売上高も17.5%増の1,706億ユーロと2ケタ成長を見込む。
\VCIによると、売上高の内訳は国内が14.0%増の710億ユーロ、国外が20.0%増の996億ユーロで、国外売上は経済危機前の07年に記録した水準を上回る。輸出高は17.5%増の1,438億ユーロ、輸入高は16.5%増の1,008億ユーロ。09年に14%減の61億ユーロへと落ち込んだ設備・建設投資は5%増の64億ユーロまで回復する。研究開発投資は約4%増の94億ユーロへと伸び、8%増となった前年に引き続き拡大する。
\2011年は業界生産高の増加率が2.5%に鈍化。生産者価格の上昇率も前年の3.0%から1.5%へと低下し、業界売上成長率は4.0%に鈍る。世界的に景気対策が終了し先進国を中心に財政赤字の削減が本格化することが響く。
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