自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は12月23日、ロシアの同業Gazとバンの共同生産などで基本合意したと発表した。ロシア市場向けにMercedes-Benzブランドの「Sprinter」やエンジンなどの部品を現地生産する方向。今後、実現可能性調査を実施し、最終決定する。
\ロシアではSprinterのほか、両社のモデルに用いるエンジン、駆動装置、車軸その他の部品をニジニ・ノヴゴロドで生産する。Gazが持つ既存工場を近代化するほか、新工場も設置する予定で、Daimlerは1億ユーロ以上を投資する。
\Daimlerによると、ロシアのバン市場規模は現在11万7,000台。同社は2020年までにこれが27万5,000台へと拡大すると予想しており、現地生産を通して市場を開拓していく考えだ。年2万5,000台の生産を見込んでいる。販売・サービスは当面、Daimlerのディーラー網を通して実施し、中長期的にGazのディーラーの一部も加える。
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