欧州航空宇宙大手EADSが宇宙部門Astriumを通して風力発電設備市場に本格参入する。Astrium経営陣への取材をもとに12月23日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』が報じたもので、すでに仏エネルギー大手Arevaと仏タービン大手Vergnetから受注を獲得したという。
\Astriumが製造するのは風力発電用のローター。宇宙事業で培ったノウハウを活用して開発・製造する。将来的には欧州市場の最大手メーカーとなる目標で、すでにAreva向けには長さ23メートルの小型ローターを納入した。Vergnetからは同30メートルの製品40個強を受注しており、2011年から生産を開始する。
\洋上風力発電向けローターも手がける考えで、同社製品を用いた洋上風力発電施設が2012年末までに稼働する見通し。長さは60メートルで、発電能力は約3.5メガワットに上る。
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