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2011/1/12

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業受注が大幅増、11月はプラス5.2%に

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が6日発表した2010年11月の製造業受注高は前月比で実質5.2%増加し、10月の同1.6%増を大幅に上回る伸びとなった。国外からの投資財受注が急増したことが大きい。\ 国外受注は8.2%増加した。ユーロ […]

ドイツ連邦経済省が6日発表した2010年11月の製造業受注高は前月比で実質5.2%増加し、10月の同1.6%増を大幅に上回る伸びとなった。国外からの投資財受注が急増したことが大きい。

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国外受注は8.2%増加した。ユーロ圏外が14.8%増えて全体を押し上げた格好。国内は1.5%増で、ユーロ圏は1.4%減と振るわなかった。ユーロ加盟国の多くが財政難や景気低迷に直面している影響が出たもようだ。

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投資財受注は9.1%拡大した。ユーロ圏外が21.6%増と好調で、国外全体でも13.5%の伸びを記録している。航空機大手エアバスが中国で大型受注を獲得したことが最大のプラス要因とみられる。国内は2.4%増、ユーロ圏は1.5%減だった。

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中間財は1.0%増で、内訳は国内が0.8%増、国外が1.2%増。国外はユーロ圏外が2.4%伸びたのに対しユーロ圏は±ゼロにとどまった。

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消費財は1.6%減少した。国内が1.0%伸びたものの、国外が3.9%落ち込み足を引っ張った格好。国外の内訳はユーロ圏がマイナス6.9%、ユーロ圏外がマイナス0.5%だった。

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大型受注による統計上のブレが少ない2カ月単位の比較をみると、10~11月の受注高は前の期の8~9月を2.1%上回った。国内が2.8%増と伸び率が大きい。国外はユーロ圏外が9.2%増と好調だったものの、ユーロ圏が8.5%減と大幅に落ち込んだため、差し引きで1.7%の伸びにとどまった。部門別の実績は投資財が3.3%増、消費財が2.1%増、中間財が0.5%増だった。

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