Ifo経済研究所は7日発表のレポートでユーロ圏の景気がこれまで同様、緩やかに回復していくとの見方を示した。2011年第1、第2四半期の域内総生産(GDP)成長率は前期比でそれぞれ実質0.3%となり、2010年第3、第4四半期(各0.3%、0.4%)と同水準にとどまる見通し。2010年第2四半期のような急成長(1%)は期待できないという。
\経済成長の足取りが鈍いのは世界的に貿易が減速しているため。多くの国で緊縮財政が行われる結果、個人消費が低迷することも追い打ちとなる。欧州諸国の財政危機については、11年上半期中に実体経済に影響を与える恐れはほとんどないという。
\インフレ率については2010年12月の2.2%から1.7%に低下するとの見方を示した。原油価格が1バレル90ドル前後、ユーロの対米ドル相場が1ユーロ=1.34ドルとなることを前提としている。
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