欧州航空機大手のAirbus(仏トゥールーズ)は6日、韓国2位の航空会社アシアナ航空から超大型機「A380」6機を受注したと発表した。受注額は約20億ドルで、2014年から納機を開始する。今回の取引により、A380の受注総数は240機、顧客航空会社の数は18社に達した。
\A380は11月上旬、豪Qantas航空が運営する機材でエンジンが爆発する事故が起き、安全性への信頼低下が懸念されていた。だが、事故後は日本のスカイマークが発注、今回アシアナ航空が続いたことで、その恐れはひとまず遠のいたもようだ。
\A380のエンジンには米General ElectricとPratt & Whitneyが共同開発した「GP7200」と英Rolls-Royce製の「Trent 900」の2種類があり、事故はTrent 900で起きた。事故原因はすでに解明されRolls-Royceは問題を起こした部品を変更する。スカイマークとアシアナ航空はGP7200とTrent 900のどちらを選ぶかを決定していない。
\アシアナ航空は現在使用するBoeing「747-400」の後継機としてA380を投入する。韓国最大手の大韓航空はA380を10機発注し、今年から運行を開始するため、アシアナ航空は機材の更新圧力が高まっていた。
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