機械大手の独Duerr(ビィーティヒハイム・ビシンゲン)が電気自動車(EV)向け設備事業に参入した。EV用バッテリーの組み立てラインを自動車メーカーから受注し、すでに製作に向けて動き出したという。自動車専門紙『オートモビルボッヘ』が報じ、同社が4日追認した。
\EV向けバッテリーの組み立てと車両への組み込みは現在、主に手作業で行われている。EVの販売量が少ないためで、今後需要が増えると機械による作業が欠かせなくなる。Duerrは車体組み立てなどの自動車向け生産ラインを手がけており、これらの分野で培ったノウハウをフルに活用する考え。
\DuerrはEV用バッテリー組み立てラインの受注先を明らかにしていない。5日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、Daimlerの可能性が高いようだ。EV用バッテリーの生産ラインをDuerrに発注する方向で交渉している企業も複数あるという。
\Daimlerは超小型車「Smart」のEVモデルをまず1,500台生産。2011年末からは次世代EVSmartの量産を開始する。生産規模は数万台を予定しているもよう。
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