ホームセンター独2位のPraktiker(キルケル)が6日発表した2010年の売上高は34億5,000万ユーロで、前年から5.9%減少した。国内、国外ともに業績が悪化。改善のメドは立っていない。
\国内売上高は6.3%減の25億ユーロへと落ち込んだ。収益力向上に向けて20%の大幅割引セールを縮小したことが響いた。景気回復を背景にホームセンター市場自体は推定で2.8%成長しており、同社はチャンスを逸した格好だ。最終4半期の10~12月の減収率は6.2%と、年平均を上回っている。
\国外売上も10-12月期の減少幅が5.7%に達し、1-9月期の4.5%から膨らんだ。同社の重要市場であるスペインやギリシャが財政危機に陥り政府が増税・歳出削減に乗り出したことで消費が低迷。ポーランド、ルーマニア、トルコでは増収を確保したものの、穴を埋め切れなかった。財政悪化国では今後も消費不振が予想されるため、経営陣は国外戦略の見直しを求められそうだ。
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