ドイツ連邦統計局が12日発表した2010年の国内総生産(GDP)は物価調整後の実質で前年比3.6%増(速報値)となり、東西ドイツ統一後最高の伸びを記録した。外需と内需がともに好調で、戦後最悪の成長率(-4.7%)となった09年から大幅に回復。2011年には経済危機前のGDP水準を超える公算が高い。
\GDPの項目別の伸び率をみると、輸出が14.2%、輸入が13.0%とともに2ケタ台を記録。内需では設備投資が9.4%と最も大きく、建設投資も2.8%と好調だった。政府最終消費支出は2.2%、個人消費は0.5%の幅でそれぞれ増えている。
\GDP成長率3.6%の項目別寄与度は内需が2.5ポイント、外需(輸出-輸入)が1.1ポイントで、内需の内訳は設備投資が0.6ポイント、建設投資が0.3ポイント、政府最終消費支出が0.4ポイント、個人消費が0.3ポイント、在庫調整が0.8ポイントだった。
\国と地方、社会保険の赤字額は886億ユーロに上った。GDPに対する比率は3.5%で、マーストリヒト条約に定める3%の許容上限枠を5年ぶりに上回った。
\