ドイツ連邦統計局が14日発表した2010年の消費者物価指数は前年比で1.1%上昇した。上げ幅は前年の0.4%から大きく拡大したものの、中央銀行が警戒水準とする2%超を依然として下回っている。インフレ率は同年秋から上昇傾向にあり、12月は1.7%を記録した。
\物価を昨年、最も強く押し上げたのは交通費で、インフレ率1.1%に対する寄与度は約0.4ポイントに上った。燃料が11.2%上昇したことが大きい。家庭用エネルギーは灯油が22.6%上昇したものの、天然ガスなどの価格が大幅に下がったため、全体では0.3%の上昇にとどまった。
\食料品は1.6%上昇。特に食用油脂(上昇率8.7%)、野菜(同6.3%)、果物(5.2%)、魚・水産加工品(3.6%)で上げ幅が大きかった。
\価格の減少率が最も大きかったのは通信で2.0%低下。パッケージツアーも1.7%下がった。
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