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2011/1/19

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Lanxess AG―南米で買収、タイヤ事業強化へ―

この記事の要約

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は12日、子会社のRhein Chemieが離型剤とバルダーを製造するアルゼンチンのDarmexを買収すると発表した。タイヤメーカー向け事業を強化する考え。取引価格は公表してい […]

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は12日、子会社のRhein Chemieが離型剤とバルダーを製造するアルゼンチンのDarmexを買収すると発表した。タイヤメーカー向け事業を強化する考え。取引価格は公表していない。

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Darmexはブエノスアイレスに本社を置く従業員200人の企業。売上高は昨年およそ3,000万ドル(見通し)で、その6割を南北アメリカ市場で獲得した。

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Lanxessは合成ゴム事業を強化しており、昨年12月には蘭同業DSMの合成ゴム子会社DSM Elastomersを譲り受けることで基本合意した。中国、インド、ブラジルなど新興市場を中心に自動車用タイヤ需要が拡大していることが背景にある。

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タイヤ用離型剤とバルダーの世界需要は今後10年間、年率5%の成長が見込まれており、同社は現在、バルダーとポリマー製品の工場をブラジルと中国に設置することを検討中だ。昨年5月にはロシアのニジニ・ノヴゴロド州でゴム添加剤と離型剤の工場建設を開始した。

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Rhein Chemieはマンハイムに本社を置く特殊化学メーカーで、「Rhenogran」「Stabaxol」「Additin」のブランド名で事業を展開している。ベルギー、ブラジル、インド、中国のほか、豊橋にも生産拠点を持ち、世界の従業員数は約800人に上る。09年の売上高は2億2,600万ユーロだった。

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