Ifo経済研究所が21日発表した2011年1月の独企業景況感指数は前月の109.8から110.3へと0.5ポイント上昇し、東西ドイツ統一後の最高を3カ月連続で更新した。事業の現状判断を示す指数は0.1ポイント減の112.8へとやや低下したものの、今後6カ月の見通しを示す期待指数は1ポイント増の107.8へと上昇。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は力強い新年のスタートを切った」との見方を示した。
\製造業が景況感指数を最も強く押し上げた。現状判断が良好だったほか、期待指数も前月とほぼ同水準を維持。工場稼働率はこれまでに引き続き上昇し、雇用も拡大基調が途切れていない。
\一方、12月の景況感をけん引した小売と卸売業では景況感がやや悪化した。クリスマス商戦の反動が出たもようで、現状判断と今後の見通しがそろって落ち込んでいる。建設業では現状判断と期待指数がともに上昇し、景況感が持ち直した。
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